合気道の稽古をする上で、必ず壁として立ちふさがることがあります。
「意識しない」と行うことです。
掴ませた腕は無視し、相手の側面に…
なんて指導のセリフはお決まりと言ってもよいでしょう。
様々な方法でみなさんこのやり方を修得するのでしょうが、そもそも修得することは意識しないことなのでしょうか。
…難しいですね、「意識しない」ことを意識的に練習すると表現すると…頭が混乱してきますね。
一度考えてみて欲しいのは、「意識しない」と頭に浮かべながら行動しているのは、それ自体「意識しない」ように意識していませんか、と言うことです。
このような教え(宗教だったか、詳しいことは忘れてました)を聞いたことがあります、「自分にはこう言う角(悪いところ)がある、と改めることが出来るが、角が取れた瞬間、角が取れたと言う角が生える」と言うものです。
どこか似ていませんか?
「意識しない」と言うことを、本質的に行うことが如何に難しいか、改めて考えてみようの回でした。