私は、かねてから不思議に思っていることがあります。
合気道には、見せる演武大会はあっても、戦う試合はないのだ、と言われたりします。
これは何故なのだろうと、ずっと思っています。
他の武道、例えば柔道や剣道と比べてみることにします。
試合をしてみた感想として、相手との駆け引きが常に行われている印象がありました。
相手の技量はどれくらいなのか、から始まって、どう動くのかどんな技を仕掛けてくるのか?
ずっと先の読み合いです。
もちろん、高段者になれば読む必要もないのかもしれませんが……
ただやはり、試合をする以上は、相手の動き次第の所はあるかと思います。
その点、合気道は誘いから始まるので、読む……と言うよりかは、相手の動きを制御しているのでしょう。
相対したとき、既に勝っている…なんて言葉もあります。
少し、見えた気がしてきましたね。
相手はどんな動きをしてくるのか……ではないのでしょう。
合気道は全て、取り手の思いのまま! を目指すことが大事なんだと思います。