暑い日が続いていましたが、秋らしい日になってきました。
この時期は、 寒さに慣れていないことと、 気温の差が大きいことで、より寒さを感じるかもしれません。
さて、人の身体は環境になれる力を持っています。
ですから、暑さや寒さにも身体がなれ、健康を保つことができます。
また、人は予測をします。
先を知ることができれば、より快適に安全に過ごすことができるからです。
天気予報を見て、服装の調整をすることを考えれば、わかるでしょう。
これらのことは、合氣道でも言えることです。
人の身体はなれていきます。
何も体力的なことだけではありません。
技をしている時にも、相手の動きになれてきて、身体の動きも相手に合わしたものになってきます。
また、相手の動きを予測もしています。
相手のわずかな動きから次の動きを予測するようになっているのです。
そのため、より相手に合わせた動きをすることができるのです。
さて、これでは合氣道の技がきくことがないように思います。
ところが、合氣道の技はきくのです。
それは、なれや予測とずれてしまうこと、そして、合理的な位置に導かれてしまうからでしょう。
受けの「おわっ。」や「えっ。」という声が聞かれる時、きっと、なれや予測とずれ、合理的な位置に導
かれているでしょう。
そのためにどうするかを稽古の中で考えてみてはどうでしょう。